天体が同時順行する期間を活用しよう
以前、水星の逆行時に起こりやすい影響についてお話ししました。
前回は年末から年始にかけて山羊座で水星逆行となりましたが、今回は天体の順行のお話です。
それというのも、2017年1月8日18:38 ~ 2月6日16時18分 までは、占星術に関わる多くの天体が順行になるためです。
ほぼ全ての天体が同時に順行するというのはなかなか貴重な時間なのです。
普段は、水星以外にも金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、小惑星などが定期的に逆行を繰り返しています。
それぞれの周期と逆行期間が違うため、1年のうち、ほとんどの期間でなんらかの天体が逆行していることになります。
年によっては、すべての天体が同時に順行する期間がほぼゼロに近いときもあります。
そして、今年は久々に1月~2月初旬にかけて天体の同時順行が起こりますから、この流れを上手く使っていきたいものです。
どうやってうまく使うのか? その活用法の一例を、次にお話ししていきますね。
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天体が順行することと、逆行する各天体の意味
そもそも天体の順行って何なの?と疑問に思われるかもしれませんが、これは単に「地球から見た天体が通常の進行方向に動く」というシンプルなこと。
つまり、スムーズに進行方向へ向かって動いているということです。
水星逆行に限らず、天体が逆行するときというのは何か引っかかるような、行き詰まるような感覚が起きやすいといわれます。
その現れ方は、逆行する天体によって違います。
以下、簡単に各天体の逆行の意味をまとめました。
これらは逆行したときの影響ですから、順行のときにはこのような影響が解除されるということになります。
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水星の逆行
交通、コミュニケーション、思考、情報伝達などに影響が出る、意志疎通が上手くいかない、勘違いが増える、衝動的になる、電化製品の故障
金星の逆行
過去の楽しみを振り返る、美的センスがチグハグになる、素直に愛情表現ができない、レトロなものに惹かれる、個人的な快楽を追求しやすくなる、
火星の逆行
利己的な行動に出やすくなる、怒りっぽくなる、行動が衝動的になりやすい、他者のアドバイスを聞き入れない、過去の主張を振り返る
木星の逆行
社会的なモラルを軽んじる、道徳観念が緩みがちになる、古い社会を懐かしむ、過大評価をしてしまう
土星の逆行
他者や自分への批判が増える、社会的秩序が乱れやすい、責任感を放棄する(逆に軽んじる)、独特な社会ルールを作ろうとする
天王星の逆行
集団意識から離脱しようとする、過去に基づいた改革意識が強まる
海王星の逆行
理想への幻想が強まる、無謀な夢の追求、歪んだ社会奉仕
冥王星の逆行
集団意識の方向性が乱れる、社会の矛盾に向き合わざるをえなくなる
尚、水星逆行以外の影響を、人間が敏感に感じ取ることはあまりありません。
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天体が同時順行するときの影響を上手く活用する方法
ほぼ全ての天体が順行ということは、天体の前向きなエネルギーが素直に出やすいということです。
そのため、一年の初めに自分の本当の気持ちを確かめておくには非常に良い時期だといえるでしょう。
普段、私たちは、自分の本心がわからなくなってしまうことはないでしょうか?
「本当は〇〇したいような気がするけど・・・決心がつかない、どうしていいかわからない」そんなことはありませんか?
私たちを取り巻くエネルギーがスムーズに流れやすい今こそ、自分の本当の望みを知って、それを前向きに捉えることが大切かもしれません。
また、他者に対してなかなか素直になれない人は、今のうちに相手に気持ちや感謝を伝えておくのもよいでしょう。
今年は主要天体の順行期間は1か月近くありますし、一年の始まりに当たります。
そのため、今年の抱負を立ててそれを守るための習慣づけを始めるのも良いと思います。
また投資などをやっている人は、順行のうちにポートフォリオを整えておくこともおすすめします。
今年は経済的な乱高下がありえますから心の準備だけでなく、具体的な対策を立てておきましょう。
尚、主な天体の同時順行は2月6日16時頃まで続きますが、節分のころは氣が安定しませんから実質的に順行は1月いっぱいと考えていたほうがよいかもしれません。
※※今回順行する小惑星はセレス、パラス、ジュノー、カイロンで、ベスタは含まれません。
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