念願のボリショイバレエ『白鳥の湖』
このところ何かと目まぐるしい状況にありましたが、ひさしぶりに心のエネルギーチャージをしてきました。
そう、ボリショイバレエを観てきました!
今回は 日本でのボリショイバレエ60年目の記念公演でもありトップダンサーたちが日本に集結。
世界三大バレエ団の中でも最上位に位置するといわれるボリショイのダンサー達ですから、世界最高峰の動く芸術といえます。
・・・なんて、わかったような口を利いておりますが実はワタクシ、バレエはど素人で踊ったこともなければ特に詳しいわけでもありません。
今回、バレエを見るキッカケになったのは約1年前。
バレエに詳しい友人との会話の中で「一度で良いから本物の『白鳥の湖』を観てみたい!」というざっくりとした願望を伝えたところサクサクと席を予約してくれたのです。
それにしても当時、1年前にもかかわらず人気がある公演の良い席はすでに全部埋まっていたのにはビックリしました。
日本のバレエ人口は世界で最も多いという話を後から聞いて納得しましたが、熱心なファンがいらっしゃるのですね!
結局取れたチケットは、第1希望だったスヴェトラーナ・ザハロワではなく、オルガ・スミルノワの『白鳥の湖』のほう。
第2希望ではありますが、やはり御縁でしょうか。今では、オルガ・スミルノワを見ることができて良かった!と思っています。
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蠍座vs双子座。個性の異なる二人の天才ダンサー
ここからはバレエど素人としての感想なのでバレエファンの皆さま、お許しください。それから占いファンの皆さま、今日は趣味寄りのお話でごめんなさい。
舞台はどちらかというと一歩引いて見る傾向にある私ですが、今回の公演に関しては幕が上がった直後から、妖精のような美しいダンサーたちの舞踊にポカンと放心状態に。
美しさや身体能力など、同じ人間とは思えない人達をリアルで見ると、頭って混乱するものですね。
まるで美しいボルゾイ(犬)の集団の中に紛れ込んでしまった柴犬のように「え?キミ達も犬なの?(マジか!?)」というかんじで、全くもって同じ種族とは思えません。
容姿は言わずもがな、ヒトとしての動きを最大限に優雅かつ芸術的にするとあのようになることに驚き、数百万年のホモサピエンスの進化を感じました。
Photo Cedit: Damir Yasupov, Bolshoi ballet
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ボリショイの『白鳥の湖』がどんなに素晴らしかったを書いているとキリが無いので端折りますが、、その後も素晴らしいパフォーマンスが続き、ついにオルガ・スミルノワ演じる「オデット(白鳥)」が登場。
他の白鳥たちとほぼ同じ衣装にもかかわらず、あきらかに別格のダンサーとわかる張り詰めた空気感が漂っています。
初めて彼女の踊りを見たときに私が感じたのは「なんて蠍座っぽいのだろう・・・」ということ。
つい占星術と呼応させて考えてしまうのは職業病ですが、その時点では、オルガ・スミルノワの生年月日を知っていたわけではありません。
ただ彼女のオーラは非常に強く人を惹きつけるものがあり、それは外側へ華やかに自分を表現していくというよりも、観る人を深く心の奥底へと引きずり込んでいくように感じられました。
まるで氷が燃え上がり、凝縮された魂から情熱が気化して漂っているかのようでもありました。
後から確認したところ、オルガ・スミルノワ は1991年11月6日生まれの蠍座とのことで超納得。
下の動画の中でオルガは「全ての時間がバレエ無しでは考えられない」「まるでバレエ中毒ね」と言っていますが、これはまさに蠍座的ですね。
彼女は(ケガにさえ気をつければ)歴史に名を残すダンサーになるかもしれません。繰り返しますがケガにだけは要注意です。
【オルガ・スミルノワの短編ドキュメンタリー】
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一方、すでに大スターであるスヴェトラーナ・ザハロワは1979年6月10日 生まれの双子座。
彼女は天性の美貌と素質に恵まれていて、どちらかというと器用な天才タイプ(もちろん並々ならぬ努力の賜物ですけども)。
双子座はもともと二面性がありますから、当たり役といわれる『白鳥の湖』でオデット(白鳥)とオディール(黒鳥)という正反対の性格を完璧に演じ分けるのは得意なのだと思います。
オーラを変えてしまうほど演じ分けるので、見ている人は「これは別人なのではないか?」と思ってしまうことでしょう。
優雅さと激しさ、軽やかさと重厚さを、無意識のうちに表現できるのが双子座のダンサーらしいところです。
Photo Cedit: Damir Yasupov, Bolshoi ballet
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魂を養うヒヤシンス
それにしても今回は、最高のプロフェッショナルというのは人を感動させる仕事をするのだなぁとつくづく感じました。
芸術など分かっていない私のような無粋者ですら感動させてしまう力がある。
人の心を振るわせるほど高い波動を自然に奏でられるのが一流のプロ。だれにでもできることではないですね。
作曲したチャイコフスキー大先生もさすがの素晴らしいお仕事っぷりでした。
このところ忙しさにかまけて心が乾き始めていた私は今回、ある文章を思い出しました。
品物が奪われ
心細い蓄えには
二個のパンしかなければ
一個のパンを売り、そのお金で
魂を養うためにヒヤシンスを買うと良い~サーディ『バラ園』より~
これは、ただ生きるだけでなく、心の豊かさも大切にしてこそ人間らしい幸福が見つけられる、ということですね。
ヒヤシンスどころか、明けても暮れてもパンを大喰らいしてばかりだった私は、今回の素晴らしいバレエのおかげで心が潤ったような気がします。
蓄えがないときに、魂を養うためだからとパンを売ってヒヤシンスを買うようなことは簡単ではありませんが、運気が好転するキッカケは案外そういうことだったりするかもしれません。
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とりあえず補足
6月12日の公演では、ジークフリート王子役のセミョーン・チュージンが第1部を終えて第2部の前に途中降板してしまいました(動画の最後のほうに出てくる王子役の人)。
バレエをよく知らない私ですら「王子、なんか重いな~、もっと飛ばないのかな?」なんて生意気なことを思っていたら、やはり体調不良だったようです。
後半は代役(名前忘れ)となりましたが、若々しい王子っぽさが出ていてなかなか良かったです。