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行動を起こすときに感じるチクリとした恐怖の克服

変化や行動に対する不安

早いものでもう4月ですね! 春分点を迎え太陽は牡羊座に入っています。

これは誰もがチャレンジ精神を大いに発揮するべき時であることを意味しています。

今週から新しい学校や職場に通うという人も多いと思いますが、環境が変わると心身ともに結構シンドイものですよね。

漠然とした不安を感じたり、なんとなく面倒くさいと感じたり、行動するのが億劫になったりするかもしれません。

そんなわけで今日は、何かの行動を起こそうとするときに感じやすい恐怖についてお話してみたいと思います。

これらの恐怖をほんのわずかでも感じると、行動を先延ばししたり、結局なにもやらなかったりしがちです。

恐怖を克服する第一歩は、まずはその存在を自覚すること。

ご自分が以下のいずれかに当てはまっていないかチェックしてみてくださいね。

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だれもが感じる行動の恐怖

以下は、Rita Emmett氏の著書『The Procrastinator’s Handbook』から12の恐怖を抜粋して、簡単な説明を加えたものです。

不完全の恐怖
完璧主義者の人に起こりやすい。何かをしようとするときに最高のタイミング・気分・条件が整うまで手を付けようとしない。自分はだらしないから完璧主義ではないと思っていても特定の物事に対しては完璧さを求めたりする。自分の能力不足を感じることが怖い。

未知の恐怖
これまで経験したことのないことを行う恐怖。現況に満足しているわけではなくむしろ不満を抱えていても、新しいことに挑戦することが怖くて一歩踏み出すことができずにいる。わからないということが拡大し大きな恐怖になる。

批判の恐怖
他人にどう思われるか、何を言われるかを気にして動けなくなる。自分がやりたいことをするべきだとわかっていても、失敗して笑われたり馬鹿にされるのが怖い。行動することで批判されるなら何もしないほうがマシだと考えてしまう。

失敗する恐怖
何かをやってミスを犯すことへの恐怖。誰かが見ていたら笑われるし、自分の無能さを思い知ることで自己嫌悪に陥るかもしれない。調子に乗って行動してミスを犯すよりは無難な方法でやり過ごすほうが得だと感じてしまう。

変化の恐怖
変化に対して恐怖を感じるのは自然だが、必要な変化に対しても極端な恐れを感じてしまう。「変わりたい」と願っていても、新しい環境の変化についていけるかどうかわからない不安。やっぱり前のほうが良かったと思い知らされたくない。

感情の恐怖
自分の感情を相手に伝えることで嫌な気分になるのではないかという恐怖。不快感や、不安・恐れ・自己嫌悪を感じるリスクを冒したくない。気持ちを相手に伝えることによって起こり得る不和や対立などを考えると怖い。

拒絶される恐怖
何かの行動をとったときに相手に「ノー」を突き付けられることに対する恐怖。「次の休みに〇〇しませんか?」など他愛のないことですら断られるのが怖い。他の理由で「ノー」と言われていても自己否定したり無価値観を感じてしまう。

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上手くいっても恐い・・・

完了する恐怖
いま手がけていることが終わって次の仕事が入って来るのではないかという恐怖。現在の仕事や作業を気に入っていると、それ以外のことを始めるのが怖くなる。そのため、いまの仕事をダラダラと続けて完了しないようにしようとする。

成功の恐怖
望んでいたことなのに成功しそうになるとその状態を恐れてしまう。成功によって増える負担、手放さなければならないこと、生活や環境の変化に対応することが怖い。自分は本当は成功に値しない人間なのではないか?と感じたりする。

高水準を守る恐怖
良い成績やすばらしい実績を上げたときに、それをキープしなければならないと感じる恐怖。他者からの評価を保つことを考えると不安やストレスを感じる。自分の実力はそれほど高くはないと感じる一方で、努力を続けなければというプレッシャーを感じる。

大きな責任の恐怖
成功したり他者の期待が高まったときに課される責任に対する恐怖。責任があること自体も負担だし、それを受け止められるかを考えると怖くなる。何かを始めたとき、それを維持・継続していく長期の責任をストレスに感じることも。

誤った決断を下す恐怖
より良い選択肢があるかもしれないのに、ひとつの選択を下してしまうことに恐れを感じる。大きな決断に悩むのは自然でも、日常生活での決断ですら不安に感じることもある。これで本当によいのか?価値はあるのか?を悩み決断を先延ばしにしてしまう。

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行動の恐怖を克服するには

私たちは普段なにげなく生活している中で、頻繁に小さな不安や恐れを感じているのだなと思います。

ほぼ自覚症状はありませんけれど・・・。

極細な針先ほどのチクリとした痛みを味わいたくないばかりに、行動を先延ばししたり回避したり怠けているのだなと。

ですがよくよく考えてみると、ごくわずかな心の痛みを避け続けることで、私達はとてつもなく大きな代償を払っているのかもしれません。

完璧でないことを恐れて人を避けたり、夢をあきらめたり、挑戦するのを止めてしまったり、そうしているうちに人生は終わってしまうかもしれません。

Rita Emmett氏によると、恐怖を克服するには、下記を自問自答することだそうです。

① 私は何を恐れているのか?
② 恐怖が最悪の形で実現したらどうなるのか?

恐怖の正体を知り、
それを前もって味わってみて、
それでも乗り切れると信じる。

そして何より、不完全な自分を愛すること

人は、間違った決断よりも、何もしなかったことを後悔するといいます。

日本は間違いや不完全さに対して厳しい傾向があるので、ちょっと動きづらい面はありますが、それでも結局は、人生やったもの勝ち(!)。

4月からは、自分の不完全さやプチ恐怖も楽しみつつ、ぼちぼち進んでいきましょうか。

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