「運が悪いみたい・・・」
先日、友人との雑談の中で「うちの夫は運が悪いみたい」というお話が出てきました。
どうしたのかな?と思って聞いてみたのですが「なんとなく・・・そんな感じ」とのこと。
ご主人は良き家庭人で生活は安定しており、かわいい子供達もいる理想的なご家庭なのですが「夫の運気が悪いような気がする」と気にしていたようです。
もちろん、どこのご家庭にも外から見えない問題があったりするものですが、あくまでも具体的な問題ではなく感覚的なことだといいます。
「何があるわけじゃないけれど、もう少し上手くできるはずなのに…」
それを聞いて私は「運気」とか「幸福」って何なんだろうなぁとぼんやり考えてしまいました。
時間と同じで、幸せも相対的なものなのかな?
幸福の基準値ってどこにあるんだろう? だれが基準を決めるのかな?
私たちは何を基準にして「運が悪い」とか「不幸せだ」と感じているんだろう?
そもそも、運の良し悪しって何なのでしょうね?
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運の良し悪しとは
この幸福の基準値というのは、それぞれの人がじっくり時間をかけて考える価値がある重要な課題だと思います。
なぜなら、それこそが「幸福」や「運気」の枠組みになりますし、幸福へたどり着くための道筋にもなるからです。
しかし、ほとんどの人は自分の「幸福の基準値」について真剣に考えることはありません。
では多くの人はどうやって幸福の基準値を決めているかというと、テレビやネットなどの情報を元に、それらをスタンダードだと思い込んでしまいます。
誰もが生まれながらに持っている独創的な「運命の個性」には目を向けずに、他者と比較して自分の幸福の基準値を決めてしまうのです。
皆の性格や存在価値が違うように、運気にも個性があります。
一人ひとり、人生も、運気も、幸福も、すべて個性があるにもかかわらず、他者の幸福(にみえるもの)を自分のスタンダードにしてしまうので、運気の流れに乗るのが難しくなってしまうのです。
芸術家になるべき人が会計士になっても、あまり幸せは感じられないですよね(逆もまた然り)。
運の良し悪しを決める前に、まずは自分の「幸福の基準値」や「幸せのカタチ」について把握しておくのはとても大切なことです。
開運には下準備が必要なのです。
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「運が良いか」を見分けるポイント
俗にいう「運が良いかどうか」は、占星術では大きく2つに分けて見ることができます。
1つ目は、生まれながらにして持っている運命が総合的に見てどれだけ「マイルド」かどうか。
本来、運命には良いも悪いもなくテーマが違うにすぎません。波乱万丈で試練を乗り越えていく人生は厳しいようですが、背後には素晴らしい意味が隠されています。
しかし、現代で「運が良い状態」といえば、
① 少ない努力でどれだけラクに生きられるか
② 望みをどれだけカンタンに叶えられるかか
になっています。
なめらかな水面を順風満帆に進むことこそが「運が良くてラッキー」になってしまっているのですね。
2つ目は、その人の木星の配置と働き。
木星というのは占星術において「幸運の星」であり、その人がもっともラクに幸運を引き寄せることができるポイントだと考えられます。
この幸運ポイントが(人間力・財力・知性・家庭・恋愛・健康・パートナー・家系・学び・仕事・仲間・精神性 )のどこにあるかは人によって異なります。
例えば、幸運ポイントが「仕事」にあれば(実力以上に)成功しやすかったり、「パートナー」にあれば(自然と)素晴らしい配偶者に恵まれたりします。
「幸福ポイント」は、チカラを抜いていてもラッキーな物事が起こりやすい領域といえます。
この「幸運ポイント」はだれもが持っているので、それを上手く生かすことで突破口が見つかることがあります。
ただし、この幸運の星はたまに暴走して、何でもかんでも取り込んで収集が付かなくなることもあるので注意も必要です。
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そこそこ上手くいく人、大成功する人
ここで「順風満帆な運命の人はかならず成功できるのか?」という素朴な疑問が沸いてくるかもしれません。
生まれながらにラッキーな人だけが成功するなら頑張ってもしょうがないじゃないか、と。
ところがですね、おもしろいもので、大成功する人はなぜかハードな運命を背負っていたりするのです。
大成功する人は(ほぼ間違いなく)いくつもの試練を乗り越えて、その先に輝かしい成功を勝ち取っていきます。
人生で起こる「試練」は、ある種のステップボードになっていて、それは運命の神様が「これらを乗り越えたらご褒美をあげるよ」と、わざとそこに置いておいた障害物のようなものです。
一方、いわゆるラッキーな運命を持って生まれた人は、ある程度までは上手くもののなぜか大成できないことがあります。
運命がマイルドな人に対して神様は「持ち前の運気でどうにかなるでしょ」ということで、成功へのステップボードを設置しないのかもしれません。
さらに、マイルドすぎる運命を持つ人は、特定の年齢になると悩みが深まって抜け出せなくなることもあります。
順調満帆すぎたことで人生の深みを知らず、不幸慣れもしていないために、いざというときの抵抗力がないわけですね。
んー、どっちが良いんでしょうね。
試練を乗り越えて人間力を深めつつ、夢が叶っていくだろう人生。
順風満帆だけど、いつどこに落とし穴があるかもわからない人生。
明日、運命の神様にどっちか選びなさいと言われたら、あなたならどちらを選びますか?
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