中年の危機

人/生活

西洋占星術の厄年?40代前半の危機の理由

厄払いについておさらい

『占いペディア』をご愛読いただいている皆さまは多少なりとも占いにご興味をお持ちかと思いますが、厄払いなどしたことはあるでしょうか?

厄払いというのは平安時代以前からある古い風習で、特定の年齢に厄災を祓うために行う儀式のことですね。

陰陽道が元になっているといわれますが、はっきりした起源はわかっていません。

男性と女性の厄年は異なっていて一般的には次のようになっています。

【男性】

前厄
本厄
後厄
24歳25歳26歳
41歳42歳43歳
60歳61歳62歳

【女性】
前厄
本厄
後厄
18歳19歳20歳
32歳33歳34歳
36歳37歳38歳

この中でも特に、男性42歳/女性33歳が『本厄』と呼ばれ、最も凶事に遭いやすいといわれます。

数え年(年齢プラス1歳)で年齢を出す寺社が多いですが、中には満年齢のところもありますし、起算日をいつにするかも寺社によって異なります。

昔の人が、凶事や災難が多いこれらの年齢をどうやって割り出したのかはわかりませんが、男性は社会的な立場において、女性は出産など肉体面においての節目のようにも見えますね。

ではここで、西洋占星術における厄年的な作用を見ていきたいと思います。

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42歳前後に起こりやすいトラブル

西洋占星術では「厄年」というものはないものの、中年の危機(Midlife Crisis)が起こりやすい時期を割り出すことはできます。

それが起こりやすいのは42歳前後。

根拠となるのは天王星の公転周期です。

天王星は84年かけて太陽の周りを一周しますから、42年はその半分ですね。

42歳前後には天王星が生まれたときの位置の反対側に巡って来るわけです。

84年といえば現代人の平均寿命に近いですが、人間は84年かけてようやく天王星の影響をすべて感じ取ることができるのです。

この天体配置は男女関係なくすべての人に起こり、42歳を中心に40~45歳頃に起こる『中年の危機』は、かなりの確率でこの周期が関係していると考えられます(個人差ありますが)。

中年の危機というのは、単に感覚的なものではなく、全ての人に影響をおよぼす宇宙の流れでもあるようです。

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中年の危機の意味を知る

40~45歳頃に起こる災難やトラブルは宇宙的な流れであり、大きな意味があって起こるべくして起こっているといえます。

なぜ、そんなことが起こるのでしょう?
人によって影響に違いはあるのでしょうか?
宇宙の流れは私達に何を求めているのでしょう?

ちょっと怖い言い方をすると、42年の歳月をかけて向き合うことになった天王星は、これまでの生き方を見直させるような出来事を容赦なく起こしてきます。

それは一見するとトラブルや災難など凶事にしか見えず、乗り越えるのが苦しいほどの試練になることもありえます。

しかし、それらは私たちに課せられた不幸な出来事ではなく、大いなるメッセージなのです。

40代に入ってトラブルに見舞われたなら、まずは次のことを自問してみるとよいかもしれません。

・自分らしく人生を送れているか
・古い思考回路のままで良いのか
・人生後半に大切にすべきことは何か
・軌道修正する必要はないのか
・生き方を変えなくてよいのか
・いまの価値観を保持していくのか
・人生の意味を忘れていないか
・再点検するべき箇所はないか
・真に大切なものを忘れていないか

中年の危機は、これまでの生き方の再点検と、人生の後半に突入するためのスクリーニングテストといえそうです。

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破壊されるか、解放されるか

占星術における天王星には「覚醒」「自立」「分離」「変革」などの意味があります。

これらは、生き方を変えたくない人にとっては不幸な出来事にしか思えませんが、人生を変えたいと願っている人にとってはブレイクスルーとなりえます。

良くも悪くもなく、あくまでも中立。

ただし、生き方を変えたくない人にとっては、この影響が破壊的な作用をもたらす場合があります。

天王星は容赦なく変革を求めてきますから「絶対に自分は変わりたくない!」と頑なになっていると不幸(に見える)出来事は深刻度を増してしまうのです。

40~45歳頃にやって来る人生の危機をうまく乗り切れるかどうかは、その人の柔軟性や価値観によるところが大きいといえそうです。

忘れてはならないのは、この頃に起こる不幸(に見える)出来事は、私たちに「精神的な自由」を与えようとしていること。

それは心の解放であり、別の言い方をするなら「人生に目覚めて自分らしく生きなさいよ」ということでもあります。

42歳前後に起こる危機は結構ハードだったりしますが、後から考えると「いろいろあったけど結局よかったのかも・・・」と思えるような救いが隠されていたりします。

なお、この影響は星座別で若干の違いがみられます。

蟹座、蠍座、魚座の人には、この影響が厳しいものに感じられるかもしれません。

その理由は、蟹座、蠍座、魚座の人は意識や感情を対象から切り離す(分離する)のが得意ではないため、実際以上に苦しく感じやすいためです。

水の元素が強い人は、なにかと手放すのが苦手なのです。

逆にうまく切り抜けやすいのは水瓶座(ラクという意味ではありませんが・・・)。

天王星は水瓶座の支配星ですし「覚醒」「自立」「分離」「変革」は水瓶座が得意とするところです。

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目 次

 

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